WILDe BEAUTY〜オスカー・ワイルド、或いは幸せの王子〜
3/14夜  博品館劇場
浦井健治 池田有希子 森新吾 小野妃香里 良知真次
朝澄けい 上野真未 戸井勝海 宮川浩

あぁ、なんだか私は毎日すごくイイもの見てるなぁ〜
大丈夫だろうか。罰が当たったりしないだろうか。
まさか、私の人生もうそろそろ終わりなんだろうか。
(そんなことはないとは思うけれど)

そんでもって、ホーム落ち着くわ〜(笑)
今年になってずっとアウェイばっかりだったから。
も〜博品館大好き。
ただいま!って感じだ。 ホッとした。

それにしても、ボリュームありましたね。
まさかたっぷり3時間あるとは。
(含む休憩15分)
金曜の夜に見るのはちょっと考えた方が良かったか!?
さすがに体力いっぱいいっぱいです。
(それは連チャン4日目だからかも・・・)

こんなにファンタジックなキャストをそろえておいて
オスカー・ワイルドというスキャンダラスなテーマ。
う〜ん、オギーがどんな風に料理したのか興味津々でした。

いやぁ〜浦井健治くん、いいわ〜
ほぼ出ずっぱりのしゃべりまくりにも関わらず
う〜ん演技に落ち着きと気品は失わず。
誉めすぎ?

ま、その浦井くんの演技も含め、
全体の構成すべてがオギーワールドでした。
スイマセン、オギーとは脚本・演出の荻田浩一さんのことです。
宝塚の座付き作家ですが、
独自のファンタジックなステージングにはファンも多いのでは?
もちろん私もその一人ですが。

もう、パンフレットからして
紫の背景・緑色のカーネーション・鎖・額縁。(←何のことやら)
つまりは、耽美・陶酔・幻想etc. そんな世界。

だけど、決してドロドロにならずに
透明感を保ち続けた3時間、
照明や音楽も含めて心地良かった。
それはとても稀有なことだと思います。

誉めすぎ?

ある意味、昨日私が書いた身毒丸の感想がそのまま当てはまりそうだ(笑)
人によっては難解なつくりになっていたと思います。
誰が今どの役なのか、コロコロ変わるから
しっかりついて行かないと置いて行かれちゃう。
いえ、決してわかりづらくはないのですがね。
この手法は一歩間違うと難しいものになっちゃうと思うから。

私は面白かったなぁ。

二人のオスカーが同時に舞台にいて
本来会話をしていない方のオスカーが言葉を出す、という手法は
かつて宝塚でも見たことがあるんだけど
(厳密に言うとちょっと違うかな)
一見複雑なようでいて、でもこっちが混乱さえしなければ
何倍もの情報が伝わるんだよね。
要するに、心の中が見えるってことだから。


そして、非常に美しくサワヤカに語られているけれど
内容はスキャンダル。
同性愛で投獄されると言う芸術家のお話ですから。
これも人によっては「何なの?」って思うかもね。

キャストの力は大きかったですね〜。
非常に透明感のある、見た目にも美しいメンバーで。
特に、いわゆるコロスの役割を担うことになる
新吾くん・良知くん・ヒカリさん・カヨちゃん(朝澄)の4人は
本当に絵のようだよ〜。
もうキレイ過ぎ。
それもただ能天気にキレイなんじゃなくて、程よくアンニュイ感もあって。

私信ですが(笑)
絶対領域って言うからニーハイなのかと思ったじゃないのっ!
さすがにニーハイはちょっと・・・と心配したよ。
良かった。ステキな衣装で♪

逆ストーリーテラーとでも言うのかしら、
要するに客席の私たちと同じ立場、つまりは
ずっとオスカーの話を聞く立場で舞台にいるメイベルの池田さんは
かなり大変な役。
受身のお芝居だからね。

そして浦井くんの頑張りを支えてガッツリ魅せてくれた
戸井さん・宮川さん。
二人ともつい先月「タンビエット」でお目にかかったばかりですが
今回は戸井さんがかなりエキセントリックな役。
そして宮川さんが晩年のオスカーでかなりの辛抱役。
深みが出ましたね。
歌もいいわ〜

そんで本当に浦井くんがいいです。
お芝居、好きなんだね。
つくづくアルジャーノンを見そびれたことが悔やまれます。

オギーの演出だと思うけど
(ぶっちゃけこれも宝塚での手法だと思うけど)
サロメの場面で、決して、絶対に、一回も
目線を水平より下に下げないのね。
足元に段差があるし、しかもその場面ではドレスだから
目線を上げたままと言うのは本人にはツライと思います。

でもサロメってそう言う女性だから。
目線下げたら現実に戻っちゃうんだよ、きっと。
それが表現ってもんなんだな〜と。
ゴメン、マニアックで。


とにかく「美」というものを追求しつづけたオスカーの人生。
結果的にはスキャンダラスで波乱万丈なものになってしまったけれど
でもオスカーはただ「美」をまっすぐに追い続けただけだったのかも知れません。
そんなオスカーの人生を
万華鏡のように美しく、クルクルと変わる展開で魅せた作品です。

照明が、赤と青をとても効果的に使っていて
背景に赤、手前に斜めの青いサス!、みたいな使い方がね〜
すっごい好み(笑) ゴメン、マニアックで。

音楽は、アコーディオンとヴァイオリンは生だったけど
それ以外は録音だったのかな?
19世紀末のロンドンを中心とした舞台設定のわりに
タンゴっぽい曲が多かったのは
やっぱり舞台の雰囲気に合わせた選曲だったってことなんでしょうね。
いえ、違和感はありませんでしたよ。
特にアコーディオンの音色は雰囲気出してましたし。

劇中に出てくる
「サロメ」や「ドリアングレイの肖像」なんかの作品を知っていると
より楽しめる内容かも知れないですね。
いえ、どっちも読んで楽しい作品じゃないので(笑)
ご存知じゃないからと言って別にオススメはしませんよ。
それこそ寺山修司か三島由紀夫かって感じだし。

そして「幸福の王子」は童話として広く読まれていますが
これってとっても慈悲深いお話だと思ってたんだけど、
何だったかな〜歌詞の中にただの慈悲じゃないみたいなのが
出てきてたのよね。
なんかさ〜もっと自分を償うために、みたいな歌詞がさ。
あ、って思って覚えておこうと思ってたのに忘れちゃった。
この歌、二回出てくるからさ。
もしも覚えてる方がいたら教えてくだされ。
(ってか、CDを買えと?)


セットがかなり大掛かりだったので
舞台狭いんですけど
もう少しダンスも見たかったかなぁ。
何しろ狭くて(笑)
港ゆりかさんの振付はとてもステキで、ダンスとっても良かった。
あれだけではちともったいない。
せっかく踊れるキャストなのに。

エンジェル新吾は楽しそうだった。
君は本当に背中に羽根が見えるよ。
うん。

良知くんとハモったりなんかもして。
で、パンフにある「近年は柔軟なしなやかさも加わり」って部分は
もうさんざん私たちDファンが何度も書いてきたことだ。
そうなんだぜ。
スゴイだろ? うちのエンジェル。
でもそれだけじゃないんだぜ。

いつのまにか
一人前のミュージカル俳優として
ちゃんと自分色の空気を作れる人になってる。
誉めすぎ?
いいのさ、母だから。


「身毒丸」を見て「オスカー・ワイルド」を見たってことに
ちょっとした因縁と言うかシンクロ感がありますね。
芸術は本来、決して難解なものではないけれど
それが非日常の中にあるということで
一歩踏み込むのが難しいと思う人もいることでしょう。
特にこういう、ややタブー感のある芸術に関してはね。

でも、ぜひとも踏み込んで見るべきですよ。
人生ちょっと変わるから(笑)


とにかく、見るのに体力はいりますね。
ガッツリ3時間。

あ〜今週は思いがけず観劇週間になってしまいました。
ちょっと頭も整理しよう。
こぼれちゃった話はまた落ち着いたら書きます。
とりあえず頑張ったぜ。今はもう余力なし!(笑)







【2008/03/15 03:15】 | 観劇日記08 | コメント(2) |
<<沖縄発東京行き最終便 | ホーム | 身毒丸 復活>>
コメント
サスガ!
いや〜反則販促レポ!(ダジャレ?)
やっぱり追加したくなっちゃいましたよ〜

すごいなあ。
自分の中でモヤモヤしてた部分と
気がつかなかったところ、
的確に表現してもらってスッキリしました。

で、確認しに行きたくなっちゃう(笑)

幸福の王子、確かに「償い」というワードがありましたね。
王子は若い日のワイルドとシンクロしていて
だから、自分のしてきたことに対して
恋人や友人や家族や社会?への償いなのかなあと。
そして、「美しさ」を全て剥ぎ取られてしまった後には
鉛の心臓=晩年のワイルドだけが残る。みたいな。
的外れなこと言ってたらすみません。

さあ、確認しにいざ博品館へ(爆)

とりあえずはお疲れさまでした。
次へ向けて(笑)英気を養ってください!

【2008/03/15 11:52】 URL | woo #-[ 編集]
読者がいてくれると言う幸せを
ありがたくありがたく噛み締めとります。
m(__)m

いつも利己主義で可愛い気のない文章(しかも無駄に長い 笑)で
ホントにスマンです。
m(__)m
【2008/03/15 19:30】 URL | pico #nDBgf7OY[ 編集]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

quinta


カレンダー

10 | 2008/11 | 12
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ

プロフィール

littlepico

Author:littlepico
観劇日記と声楽のレッスン日記を中心に、大好きなものに触れた日の独り言を綴っています。
マニアックな目線で愛を叫ぶ
楽しい毎日です。

FC2カウンター