電車通勤をしている方は、
おそらく似たような経験をされていると思うのですが。 私も電車通勤です。 東京メトロ利用者です。 毎日、必ず同じ車両の同じドアから乗って、 だいたいの立ち位置も決まったりしてませんか? そうすると、毎日見える景色が同じなんですよ。当たり前ですが。 地下鉄なもんで、駅に停車中に壁の大きな広告が目の前に来ることがあるのですよ。 今、毎日必ずババーン!とちょうど目の前で見る派手な広告看板が二つあります。 茅場町駅の「京劇ムーラン」の公演案内と 銀座駅の「パリ国立オペラ初来日」の公演案内。 いつからこの看板が出ていたのかは思い出せませんが もう結構長くあるような気がします。 だいたい電車の中では ウォークマン聞きながら文庫本読んでるか、楽譜のコピーを読んでるかで ほとんど外なんか見てないと思っていたのですが やっぱり目に入っているらしく、こっそりちょっとずつ情報が蓄積されて行くんですよ(笑) 今朝、ふと「あ〜もう京劇の公演始まるんだなぁ」って思って そのことに自分でビックリしました。 なんで公演日なんか知ってるんだ(笑)? 無意識にCMソング口ずさんでるのと似たようなものかしらね。 いえ、もちろん見ませんけど(笑) でもそのことに気づいてしまったので一応詳細調べてみちゃいました。 だって、気になるじゃないの。 京劇は、東京芸術劇場をはじめ、福岡・大阪・名古屋公演があります。 私はディズニー映画の「ムーラン」がとっても好きなので 京劇でどんな風になってるのかは興味ありです。 関係ないけど「リフレクション」はいい歌だよね。 京劇でも殺陣というのかどうか知らないのですが そういうのがあるじゃないですか。 剣を使った舞みたいのが。 あ、それなら剣舞でいいのか(笑)? あれはね〜。一度生で見てみたいよね。 → 京劇 ムーラン パリ国立オペラはオーチャードホールで7月。 演目は「トリスタンとイゾルデ」「青ひげ公の城」などなど。 オペラが高いと言うのはわかってましたが、58000円ってどんだけよ。 一番安い席で20000円よ。 しかも「トリスタンとイゾルデ」って上演時間5時間よ。 オペラってそんなに長いものだったっけ? 歌う人はサイボーグか何かなのかい。 生身でそんな長い舞台やったら死ぬよ。 これね〜公式サイトで動画も配信されてるんですが わりと現代的な創りというか、いやもっと言えば前衛的な創りというか 映像を使った舞台なのね。 (その映像も、有名な映像作家さんのようだ) → パリ国立オペラ いや、私が見たいのはもっとコテコテの古典的なオペラだ。 コンテだったらたぶん、私の興味を惹きそうな雰囲気なんだけど オペラはあくまでオペラだから、 お話と歌と演奏を中心に楽しみたいと思うんだけど。 だけど、おそらくは完成度の高い舞台なんだろうというのは想像に難くないです。 クオリティは高いね、きっと。 動画で見たときに、歌にはかなり惹かれたんですけども。 でもトータルで私が求めているのはコテコテなヤツ。 もっともチケット代の時点ですでに私とは別世界だから(笑) さて。 もうひとつ。 これは通勤途中じゃなくて、寄り道するたびに、なんだけど。 山野楽器銀座店を愛用しています。 結構な頻度で入り浸っています。 あ、でも先週からはまだ行ってないよ。 忙しかったんで(笑) 行けば私は2階のクラシックと、3階の楽譜売場に必ず寄るんですけど 先日までしばらく、エスカレーターでずっとかかっていた曲があります。 藤澤ノリマサ 「ダッタン人の踊り」 → 視聴できます テノールの方のようですね。 一番最初に声だけ聞いたときには布施明さんかと思いました。 曲はもうすごくおなじみの曲ですから、 あ〜誰かがポップスアレンジしてるのね〜と ジュピターのときみたいに、またこういうの流行るのかしらね〜と そんな風に思っただけで気にも留めなかったんですが。 なにしろ 「山野楽器に入ってエスカレーターに乗る」と必ずこれで。 どんな曲?ってお思いの方もいらっしゃるかも知れませんが 聞けば必ず「ああ聞いたことある」って思うことでしょう。 もともとはこれもオペラの「イーゴリ公」の中の曲ですが もういろんなところで曲が独り立ちしていますね。 私は大好きな曲なんですよ〜♪ だからこそ、 「え?日本語の歌詞つけて歌うの?」って。 結構あちゃ〜な気持ちでした。 でも、あまりに何度も聞いていると、もう慣れちゃって(笑) やっぱCMソングってすごい力を持ってるんだなと。 ちょっと違う話になりますけれども。 うちの子たち、あ、たまにはちゃんと名前も書くか(笑) DIAMOND☆DOGSってグループがですね 今までに 「ラプソディー・イン・ブルー」とか「ボレロ」とか踊ってきてるんですけども。 ほかにもタンゴやフラメンコといったものにも挑戦してきてるんですけども。 先日は「白鳥」も踊ってくれたんですけども。 アレンジしてあるとは言え、もともとクラシック寄りのものを踊ると ほかのダンスユニットにはない独自の雰囲気があるなって 私はいつも思うのですけれども。 曲のアレンジが秀逸であるとか 振付がすごく工夫してあるとか もちろん、そういった要素が充分にあってのことなんですが HIPHOPありの、JAZZありの、バレエありの、色っぽいのありの(笑) それぞれのソロの見せ場があり、さらにユニゾンがあり、 いつでも、イメージを決してひとつにまとめて来ないにもかかわらず 「品を失わない」ってのが絶対に大きな特徴だと思ってるんですよ。 キレイなだけ、ってのとは違うんだな。 ワイルドな部分もちゃんと入れてくる。 生々しいんじゃ?って部分も入れてくる。 コンテ系の振りとかもね。 オトコばっかしなわけだしさ。 でもほかに上手い言葉がいま見当たらないんですが やっぱし本当に「品を失わない」ってのが、私には重要なことのように思えます。 ちょっとカッコつけた言い方になっちゃうけれど つまり、もともとの曲から与えられたエッセンスを踊り切るだけの オーラをまとっている、って、そんな風にも言ってもいいかなって。 なんちゃって(笑) 曲って ただ単に音が鳴っているだけのものじゃなくて リズムを刻んでいるだけのものでもなくて 「ボレロ」なら「ボレロ」の 「白鳥」なら「白鳥」の その曲が持っている色とか香りとか重さとか、そういうのがあると思う。 だからこそ、踊りを見ている中で 「この曲を使った意味」 「この曲をこのアレンジで踊る意味」 みたいなものを見たと感じたときが、 この上ない幸せなんですよね。 あっ。 なんか考えるとドキドキする(笑) で。 「ダッタン人の踊り」なんですが これは 「私がいずれ彼らにチャンスがあれば踊って欲しいと思っている曲リスト」 (そんなものがあるのか!笑) の、上位にランキングされているので いつか叶ったらいいな〜 もしこの曲だったら、 かなり計算した打ち込み系な感じで めちゃめちゃポップに仕上げてもらって でも中間部分のクラリネットとフルートの掛け合いみたいなところは ちょっと雰囲気変えて入れて欲しい。 スローにするとか。 って、すごく具体的でリアルな妄想になっちまいました(恥) あまり近寄らない方がいいですよ。危険です。 この中にお医者さんはいらっしゃいませんか〜 で。 うちの子たちは以前から 思いっきりクラシックに日本語歌詞つけて歌ってますが何か(笑)? ついでに(ついででゴメン)今日は新情報出てましたので。 東京ハートブレイカーズに岡田達也氏出演〜♪ って、レモンライブよりも前じゃん! タツケン企画に期待。 ハートブレイカーズは今週行ってきま〜す。 ![]() |
5/23夜 ムカシ玩具第9回公演 笹塚ファクトリー
作・演出・舞台美術・出演/舞香 音楽・演奏・歌/いわさききょうこ ムカシ玩具さん。 初めて観せていただきました。 諸事情あったとのことで、今は舞香さんおひとりの劇団です。 ひとり芝居。 まず印象を言わせていただけるなら それはまさしく「女海賊ビアンカ」でした。 今日はそこまでわかる人を限定してないと思うんだけど? ダメかな(笑) 開演前に「上演時間は2時間15分を予定しています」って言われてビックリ。 ひとりでしょ? ひとり芝居よね? 休憩なしよ? それは私にとって結構スペクタクルな体験でした。 いやそれは言葉の使い方を間違ってるかな。 本当にリアルなひとり芝居って、見るの初めてだったので。 (テレビの劇場中継でならある) 圧倒されました。 舞香さんその人の世界に。 彼女が演じるのは 「金子みすゞの生涯を芝居にしようと奮闘する舞香本人」 そして、 「その執筆の中で追体験する、みすゞの生涯」 取材旅行に出かけるところから始まる みすゞを追いかける長い旅。 それは、数々の想いと共に、みすゞへの鎮魂の歌になる。 セットは小箪笥などの古い小さな家具だけ。 それが机になり、オルガンになり、お墓になる。 いい女優さんですね、舞香さん。 彼女が演じるみすゞは、子供時代からちゃんと成長し いつもそこに相手が見える。 会話も聞こえる。 私は、みすゞの生涯って、ほとんど知りません。 いつだか松たか子がドラマで演じていたな〜と記憶してるんだけど おそらくドラマはちゃんと見なかったんだろう。 知ってるのは、彼女が娘を残して26歳の若さでみずからこの世を去ったことだけ。 詩の方は、ちょうど私が大人になった頃にブレイクしたと言うか 詩集をきちんと全部読んだわけではないですが それなりに結構目にすることもあったので、 まあいくつかは知っている、と言った程度なんだろう。 優しく、みずみずしく、素直でお茶目。 そんな印象のある作品の数々を残して 彼女がこの世を去ってしまった理由が 今現在、果たしてどこまで真実としてわかっているのか、 それも私は知りません。 だから、このお芝居の中のみすゞが 本当にそう言う気持ちでいたのかどうか。 それはまあ、確かめられないんですが とりあえずは、今、舞香さんが追体験しているみすゞの人生は それはそれは壮絶なものでした。 本名 金子テル。 みすゞはペンネーム。 由来は、信濃の枕詞(まくらことば) 「みすずかる」から。 (みすずかる、は 水薦刈る だそうだ) そして、みすゞはテルの鏡。 テルの心を映し出す存在。 自分の居場所を求め続けて 「帰りたい」「自分でありたい」と願い続けた人生。 幼い頃に別れた実の弟を それと知らずに愛してしまったこと。 結婚した夫に裏切られ続けたこと。 そして忌むべき病にとりつかれたこと。 そのテルが、みすゞという存在に語らせ続けたみずからの苦しみ。 テルの人生を一緒に追いかけていると、 その詩の数々が、 明るい言葉で紡ぎ出されているにも関わらず その裏に隠された意味があまりにも苦しく悲しいものばかりで そのことにショックです。 そんな意味だったんだ。 そんな気持ちで書いたんだ。 ずっとずっと、それがどこなのかもわからずに 「帰りたい」「帰りたい」と望み続けて 不幸はすべて自分のせいだと思おうとして テルはどんどん壊れていく。 自分の中にある穢れた気持ちは 誰にも知られてはいけない。 没後50年経って、自分の作品が世に出たことを テルはどう思っているのでしょうかね。 まあ、最初に書いたように、 このテルの生涯が、たとえば日記としてちゃんと残っているとか 当時を知る人に検証できたとか そういうことがあったかなかったかも知らないので これが本当のテルの生涯、みすゞの生涯だったのかは わかってませんのであしからず。 舞香さんの作り出したストーリーかも知れないんで。 お芝居は本当に気持ち良かったです。 まさに一緒に長い旅をしました。 みすゞの愛と苦悩の生涯を一緒に。 音楽のボリュームだけもう少し下げてもいいんじゃないかな。 広い会場でもないから。 実は今日は、無料で見せていただきました。 このことについては、劇団ホームページや チラシなどでもちゃんとその理由を紹介しています。 → ムカシ玩具 タイトルの「誰にも言はずにおきませう」は 彼女の「露」という作品から。 この芝居を観た今となっては、あまりにも苦しくせつない詩です。 会場は超満員でした。 自由席なんで早めに入ったつもりでしたが もう結構埋まってました。 そして、ソワレ3日目で、2時間超えのパイプ椅子は腰にきました(笑) おとといはモンテカルロから霧のマンダレイへ。 昨日は大江戸ウエスタンランドへ。 そして今日は大正から昭和の山口県で、仙崎と下関を行ったり来たりよ。 さすがにたぶん消化しきれてない部分があると思われます。 これからゆっくり反芻します。 幸せ。 ![]() |