国立モスクワ音楽劇場バレエ 「白鳥の湖 〜ブルメイステル版〜」 東京国際フォーラム ホールC
観て来ましたよ。 これが今年の私のラスト観劇です。
バレエは大好きだけれど、別に知識があるわけでもなく そもそも全幕物をちゃんと舞台で生で観るのはこれがやっと3回目。 あとはバレエ団のガラコンとか、発表会関連とか。 白鳥は見るならロシアバレエで、と思っていたので 念願叶いました。 嬉しい。
バレエに興味のない人でも白鳥と言えば白いチュチュを思い浮かべられるほど スタンダードなはずの作品ですが じゃあ「ブルメイステル版」って何?って人がきっとほとんどですよね。 つまりは簡単に言えば演出が違うんですよ。 日本の演劇でたとえて言うなら 「蜷川版」とか「野田版」と同じようなものと思っていただいてたぶんよろしいかと(;^_^A
とりあえず、全4幕。 間に休憩3回はちとツラかった(笑) 6時半開演で、終わって客電ついたのとっくに10時過ぎてたもの。
でも、面白かったぁ! 何がって、やっぱりブルメイステル版の演出が、かな。 特に3幕ですね。すごく良かった。泣いちゃいました。 あんまり3幕って泣くところじゃないんだけど(笑)
泣くなら2幕か4幕だろう、普通。
プロローグがついていまして、 人間の女の子が森で花を摘んでいて 悪魔ロットバルトにさらわれるところから話が始まります。 この女の子がオデットですよ、もちろん。 そして魔法で白鳥に姿を変えられてしまうのです。
そして狩りに出た王子が、2幕でオデットと出会い 二人は愛を誓い合うのです。 王子がオデットを花嫁に選べば魔法はとけて人間に戻れます。
ところが、3幕の花嫁選びで ロットバルトの娘オディールをオデットと間違えて選んでしまう…
というのが、白鳥の湖のあらすじですけれど。 この3幕が本当に良かったの〜〜〜 何がって、お城の花嫁選びの場面に出てくる各国の踊りがあるのですが これがすべてロットバルト一味、という演出なんです。 ロットバルトはもう最初から王子にオディールを選ばせるために あの手この手で王子をその気にさせるのよ。
もともと、ここはスペイン・ナポリ・ハンガリーなどなど 音楽も踊りもとってもステキで大好きな場面なのですが なんたって踊り子が全員悪魔の手下ですからね。 迫力あるし、妖しいし、衣装も赤が基調でホントに暗示にかかりそうな雰囲気。
スペインの踊り子が踊っている間にも ナポリの踊り子が踊っている間にも チラっとオディールが一瞬だけ入れ替わったりするんですよ。 王子は幻を見せられてる感じ。 しかもオディールはオデットと瓜二つなわけですよ。 (ま、同じダンサーの二役ですからw)
だんだんと王子がオディールの幻惑にフラフラっとなっていく その過程がすごくドキドキして。 しかもロットバルトはず〜〜〜〜っと踊り子たちにつかず離れず 近くにいて色々耳打ちしたりするんです。 作戦と言うのか、指示を出してるの。
オディールの誘惑もよくってさ〜〜〜
なんかね。 セリフも歌もないのに、音楽と踊りだけでこんなに物語が語れるんだ、って あらためて感じたらそれがすごくステキなことに思えて やっぱり踊りっていいなぁ!とか思って泣けちゃいました。
しかも、この白鳥の3幕は娘たちもやったことがあって いろいろ思い出とか思い入れとかあったし。
惜しいのは、オディールの見せ場である黒鳥の32回転で 通常と言うかスタンダードなプティパ版と音楽が違うんですよ。 「黒鳥」と言えばこの曲!ってカラダで覚えてるのと曲が違って そこだけ少し入り込みにくい。
でも32回転は良かったです。 そこまで超絶技巧じゃなくて、ちょっと軸もズレちゃったりはしてたけど でも気品があるダンサーさんだったので 黒鳥の妖しさと迫力を失わないままで回り切ってくれました。 王子に飛び込むリフト(←わかりづらくてゴメンナサイ)も成功でした。
そして、オディールを選んで愛を誓ってしまった王子に 高らかに勝利宣言するロットバルトと、 絶望に打ちひしがれる白鳥オデット。
あ〜もうそこまで、本当に入り込んで見入ってしまったので 3度目の休憩20分はさんで4幕が始まってから 「オデットのなげき」のソロのあたりで睡魔に襲われました(笑)
でも、プロローグでわざわざ人間からの演出をしたように ちゃんとラストも人間に戻る演出があって わかりやすいハッピーエンドでした。
ぶっちゃけ、 王子はあんまり好みじゃなかったの。(ゴメン) ロットバルトはカッコよかったぁ! そして技術を期待していた道化は、 回転はすごいんだけれども跳躍が今ひとつのような感じでした。 ジャンプのすごいの見たかったな。
4羽の白鳥と3羽の白鳥は良かったです。 自分がルルベで立つことすらあやしいとわかっているので(笑) やっぱりあのパ(ステップ)は憧れちゃいます。 できないってば、あんなこと。
そして、ひとりで白鳥と黒鳥の両方を踊ると言うのは やはり大変なことなんだそうです。 体力的にもそうだし、何よりも演技が大変なんだとか。 演じ分けるって言うのがね。 今日のダンサーさんはそう言う意味ではキッチリと演技していらっしゃいました。
あとはついでに言わせてもらえば、 国際フォーラムはイベント会場としては立地も良くていいんだけど 劇場としてはクオリティは高くないよね。 2階席にいたんですけど、まずオケピの明かりが目に入ってまぶしいし 階段(客席入り口ドア)の明かりがついたままなので見づらかった。 特に、指揮者の手元の明かりが本当にまぶし過ぎます。 これは何とかした方がいいと思いますよ。 別にアンケートも書いてこなかったけどさ。(←書けよ!)
休憩が何度もあるのに、ロビーにはすごく出にくい造りだしね。
チケット代があれだけ高いんだから もうちょっと改善される方がよろしいかと。
今日が白鳥の初日で 年末の平日と言うこともあってか空席もかなりありました。 クリスマスの連休は演目も「くるみ」だったし きっとお子様バレリーナちゃんたちも多かったことでしょう。
帰りの電車で意味なく5番の足で立ってみたりして(笑) やっぱりバレエが好き。 またいつか何か見られるといいな。
明日会社に行きたくないよぅ!!
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